さくらコマースは、東京都府中市を中心にパチンコ店舗・デザイン販促物制作・ITソリューション等を展開する企業です。
株式会社さくらコマース
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福祉体験の社内講習を行いました。

まつきょんです。
先日、障害のある方やご高齢者への理解を深め、技術や知識の向上を図ることを目的とした福祉体験講習会が行われました。

さくらコマースでは以前より店舗スタッフを中心に、障害のある方やご高齢者が困ったときにサポートできるよう外部講習で知識を習得する取り組みを行っていましたが、情報は日々アップデートしています。
今回、総務部のスタッフが府中市社会福祉協議会さんに指導者向けのレクチャーを受け、「車椅子のサポート」「視覚障害者のサポート」「高齢者疑似体験」の3つの体験カリキュラムを構成し社内講習として実施することにしました。
講習会の講師を務めたのは、柳田さんと新宅さんです。
当日に向けて、部署内でデモンストレーションを行い、説明の仕方やレクチャーを受けた際に撮影した動画の編集内容・視聴のタイミング、時間配分など準備万端で臨んでいました。

柳田さんより
「以前学習した内容ではありますが、再度行うことで意識向上に繋がりますし、『さくらコマースの働く仲間として思いやりの心を大事にしてほしい』という目的も含まれています。
今回、社会福祉協議会さんに指導に関するポイントをご教授頂き、また講習に必要な道具までお借りしました。
ご協力頂けたことに地域のつながりを感じ、感謝の気持ちでいっぱいです」
柳田さんがレクチャーを受けた際、一番印象的だったのはご高齢者の疑似体験だったそうです。
体験では、手足に重しをつけ、白内障をイメージしたゴーグルをはめて杖をついて歩くことに「視野は狭いし体は重く、これでは力が入らず歩くことすら嫌になってしまうかもしれない」とご高齢者の気持ちに寄り添ったエピソードがありました。

ゴーグルから見える景色は、視野が狭く雑誌を読むのも一苦労で色の判別も困難です

体験して気づきを得る

講習会当日は、府中市社会福祉協議会さんで活用しているテキストに沿って行われました。
例えば、車椅子のサポート講習は車椅子の広げ方やたたみ方から乗り降りのサポート、段差や歩く速度など、乗る・押すそれぞれの立場を体験します。
私も実際に車椅子に乗ってみましたが、ちょっとした角度や段差に恐怖を感じ、サポート側では気づけなかったことがたくさんありました。

左:車椅子サポート体験  右:視覚障害者サポート体験

新宅さんより
「サポートする際は、とにかく相手の立場を考えて行動することです。
例えば、視覚障害者の方に声をかける際、後ろから声をかけたり肩や背中を押したりしては怖い思いをされるかもしれません。
また誘導する際も、『あと10歩で止まります』『3時の方向に曲がります』など具体的にわかりやすく伝えることがポイントです」
相手の立場になることで、どのようなサポートが好ましいか考える機会に繋がっていることがわかりました。

成長の機会にもなる講習会

すべてのカリキュラムが終わった後は、テキストの振り返りシートを使ってそれぞれのポイントを共有し気づいたことや疑問に思ったことの意見交換を行いました。
振り返りシートは穴埋めになっていて、参加者それぞれで考えアウトプットします。

新宅さんの問いかけに気づきを発表する参加者

新宅さんより
「数回にわたって実施した講習会ですが、最初は意見交換を行う時間は設けず、私が振り返りシートにあるポイントを説明し記入を促していました。
しかし、参加者の方から『みんなが気づいたことや考えたことをアウトプットできる機会にしたらどうか』とアドバイスを頂き変更しました。
『わかりやすく』をテーマに進行していたので、細かく伝えてすぎていたのかもしれません。
せっかくの機会なので多くの気づきを得られる時間にしようと回を追うごとに工夫するようになり、私自身も皆さんと一緒に学び体験する講習会に変わっていました」
参加者からは、「以前学習したことを復習する機会となった」「定期的に実技講習を行う機会を設けた方が良いと思った」「サポートされる側の体験で怖い思いをしたので、今後はもっと丁寧にサポートしようと思った」「以前の体験時より自身も老化していることがわかり、もっと親身になってサポートしようと思った」 などインプットからアウトプット、さらには新たなインプットの機会になっていることがわかりました。


社内で行うことで、新たな発見と気づきの多かった福祉体験講習。
今後も相手の立場に立って考え、取り組むしくみづくりを行っていきます。