先日、横浜にある崎陽軒の工場見学に行ってきました。
他企業の歴史や思いに触れ見聞を広めることが目的です。
崎陽軒の工場見学は、企業歴史からシウマイの美味しさのヒミツなどを五感で楽しむことができます。
スタートは、歴史とシウマイ誕生にまつわる映像観賞でした。
初代社長の野並茂吉さんが、「横浜駅の名物を作ろう!」と当時中華街の突き出しとして提供されていた「シュウマイ」に目をつけたのが始まりです。
しかし、当時のシュウマイは、冷めると美味しくなかったため「冷めても美味しいシウマイを作ろう!」と開発し販売されました。
崎陽軒では、シュウマイを「シウマイ」と表記していることをご存じですか。
野並茂吉さんは栃木県出身で、独特のなまりから「シュウマイ」を「シウマイ」と発音しているように周りが聞こえたそうです。
これが中国の発音に似ており「シウマイ」と表記することが採用されました。
他にもさまざまなエピソードがあり、現在に至るまでのストーリーを知る機会となりました。
製造ラインの見学は一番興奮しました。(笑)
シウマイの餡づくりから箱詰めまでの工程を見ることができ、製造ロボットの卓越した動きに、つい魅入ってしまいました。
またお弁当の製造はスタッフの方が一列に並び、ご飯・シウマイ・筍煮など役割が設けられ、テキパキと折りに詰めていきます。
最後の仕上げとなる紐結びも人の手によって行われており、「みんなでひとつのお弁当を作り上げているのだ」とワンチームで挑んでいることがわかりました。
さあ、最後はお待ちかねの試食タイムです。
美味しさの秘訣でもあるホタテ貝柱がふんだんに使われた「特製シウマイ」と、シウマイ弁当に入っている「昔ながらのシウマイ」などをいただきました。
「やっと会えた!」と思わんばかりに堪能しちゃいました。
参加者より
「崎陽軒のシウマイ弁当といえば、わたし的に駅弁ベストスリーに入る逸品で、幼少の頃からの大好物です。
ということで今回の工場見学はとても楽しみでしたが、なんとシウマイ弁当の製造工程を直に見ることができ、テンンションMAXへ!
化学調味料や保存料なしの昔ながらのシウマイに加えて、鶏の唐揚げ・鮪の漬け焼き・筍煮などの彩り豊かな食材がバランス良く添えられています。
また箱の素材や醬油入れ、紐かけの梱包まで、これでもかのこだわりに“恐れ入谷の鬼子母神”です。
ローカルブランドながらも食品業界で不動の存在感を確立・維持している秘密を垣間見られた気がします」
あっという間に90分の見学は終了を迎えました。
当日は、ご年配の方・お子様連れ・女性グループと幅広い年齢層に、人気の高い見学施設だとわかりました。
また製造シーンでは手作業が多いことに驚きでしたが、「愛情込めてお弁当の紐を結んでいる」と説明を聞いて、企業としての姿勢を見せられたように思えました。
他企業から得られる気づきは、自分自身の刺激にもなります。
まつきょん