E-KITCHENくるる店では、地域の事業者やクリエイターの皆さんのPRや新しいチャレンジの場として活用できるレンタルスペースを店内の一部に設けています。
現在レンタルスペースを利用していただいているのは、府中市でアパレルブランドを展開している株式会社F.F.P.(エフエフピー)の皆さん。
同じお店を共有するビジネスパートナーでもあります。
今回取材のお時間をいただき、主に販売の役割を担っている佐藤さんよりこだわりの取り組みや想いなどを教えていただきました。
ブランド名でもあるF.F.P.さんは、府中市にある都立公園「府中の森公園(Fuchu Forest Park)」から名付けられており、地元で育った3人の“けやきっこ”が起業しました。
佐藤さんは、以前アパレルで販売員や雑貨屋の営業職に携わっていましたが、働いていたブランドの事業展開に疑問を持ち、また雑貨屋では働き方に違和感を覚え、地元で一緒に育った仲間と一緒にブランドを立ち上げることを決意し現在に至ります。
佐藤さん
「もともと服が大好きなのですが、府中で買えるショップは少なく、わざわざ都心まで行かないと購入できないことに疑問を感じていました。
そして、私と同じように思っている人が多いことに気づき、自分たちの思い入れのある場所をブランド名にし地域密着型のアパレルブランドを展開することにしました。
私の想いに応えてくれたメンバー2人には、とても感謝しています」
3人がお互いをより知ることになったのは地元の草野球チームです。
「意見のすれ違いもあるが、言い合ってその日のうちに笑って解決する」というお話もあり、チームとしての強い絆を感じました。
F.F.P.さんの現在の販売スタイルは、モバイルハウスを活用した移動販売です。
期間限定で店舗を構えていましたが、コロナ禍でお客様に来てもらえず悩んでいたところ、以前からモバイルハウスのことを知っていたメンバーからの意見で、「取り入れてみよう!やってみよう!」と始まりました。
佐藤さん
「新型コロナウイルスの影響で外部環境は一気に変わってしまいました。
次の展開を模索していた際に、メンバーからモバイルハウスでの販売提案が挙がりました。
正直モバイルハウスのことを全く知らなかったので最初はイメージできなかったのですが、実際に会社へ行ってみて面白いなと思いましたし外で服を販売している業態を聞いたことがなかったので、新たなチャレンジだと始めました。
店舗を構えていると受け身になってしまいがちですが、移動販売なら私たちからお客様に会いに行けますし認知してもらえるよう発信することができます」
コロナ禍で考え方が大きく変わり、移動販売やレンタルスペースの活用で「特に今年はとても楽しい」と話して下さった佐藤さん。
「自分たちから会いに行こう!」とお客様との距離もグッと近くなっていることがわかりました。
デザインする、服それぞれに対して「自分たちが着たいか」「どんな人に着てほしいか」などや、初めてのデートを思い描いたりアクティブに過ごす日を想定したりと、シーン設定も考えて作られています。
そして、こだわりはまだまだあります!
佐藤さんが一番の強みだと語ってくれたのは、販売員としてのノウハウです。
以前働いていたアパレルの会社で接客をゼロから教えてもらったことで、お客様との接し方や考え方に活かされています。
佐藤さん
「お客様が好きなブランドで、服を気に入れば購入につながるからと、接客の必要性を感じていなかったのですが、当時の先輩方から教わるにつれて『接客を含めて洋服を買うことだ』と認識が変わりました。
例えば、私が1日に10人のお客様に接したとしても、お客様にしたらたった1回しか接客されませんよね。だからこそ手は抜きたくありません。
私たちが作った服を気持ちよく買っていただきたいし、気持ちよく接客したい!
他のメンバーにも同じ気持ちでお客様を迎えてほしいので、自身の経験談は共有しています」
F.F.P.さんには、「F.F.P.はどんな人がいるのかを知ってもらう」というコンセプトがあり、自己紹介を行うように接客を行っています。
今回お話を伺って、E-KITCHENくるる店と同じように「地域を応援したい!」という想いが強くあり、地元愛にあふれていることがわかりました。
佐藤さん、お忙しいところありがとうございました。
E-KITCHENくるる店は、新しい魅力をアップデートです!
まつきょん